.ru
ロシアの国旗
施行 1994年4月7日 (30年前) (1994-04-07)
TLDの種類 国別コードトップレベルドメイン
現在の状態 利用可能
管理団体 Coordination Center for TLD RU
利用地域 ロシアの旗 ロシアに関連のある団体・個人
使用状況 ロシアでは非常によく使用されている。
階層構造 セカンドレベルに直接登録可能。サードレベルの登録も、公式レジストリの規則の下で可能。
紛争解決方針 なし
ウェブサイト Coordination Center for TLD RU
DNSSEC 利用可能
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.ruは、1994年4月7日に導入されたロシア連邦国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)である。ロシア文字による国際化国別コードトップレベルドメイン(IDN ccTLD)の.рфも利用可能である。

.ruの管理は、現在の公式レジストリであるTLD RU調整センター英語版(CC for TLD RU)に割り当てられている。かつてはロシア社会ネットワーク研究所英語版(RIPN)がレジストリであり、2005年1月1日に.ru直下の登録に対する運用を停止したが、.com.ru、.net.ru、.org.ru、.pp.ru配下のレジストリ運用は引き続き行っている。

背景

1994年4月の.ruの作成は、1993年の「RUトップレベルドメイン管理の命令」として知られる歴史的合意に基づいて行われた。合意によれば、RUドメインの管理および技術サポートの責任は、ロシア社会ネットワーク研究所に引き継がれることになっていた。2002年、管理機能はTLD RU調整センターに引き継がれた。

.ruの発展

.ruドメインは、業界自主規制英語版原則に従って急速に発展している。1993年、ロシアの大手インターネットプロバイダによる非公式の組合であるRUトップレベルドメイン調整グループ、および科学および教育ネットワークが、RIPNにRUドメイン管理を委任した。

1998年に、RIPNとRUトップレベルドメイン調整グループは、ドメイン登録協会を設立した。その後、2000年に、RUトップレベルドメインにドメイン名を登録する新しいシステムが導入された。これは、認定レジストラを通じてRUドメインのセカンドレベルドメインを登録する分散システムである。認定レジストラは、これまでのところ先着順の原則に基づいてドメイン名の登録および技術サポートサービスを提供している。

RIPNはTLD RU調整センターの共同創設者のうちの一者であるが、全国的なドメイン運用の技術的側面を支援し続けた。全ての組織機能および管理機能は、TLD RU調整センターに引き継がれた。歴史的な継続性を維持するために、RUトップレベルドメイン調整グループは調整センター内の委員会の1つに改組された。

TLD RU調整センターは、RUトップレベルドメインのドメイン名登録規則を制定し、レジストラの認定手続きとロシア国内ドメインの成長を含む展望プロジェクトの推進を行っている。RIPNは、RUメインの技術ベースの機能を保証し、DNSをサポートする。

新しい分散登録システムは2001年から試験運用され、2005年から運用された。

セカンドレベルドメイン

.ruドメインでは、セカンドレベルドメインに直接登録することが可能であるが、組織の種類や地理的な場所のための、サードレベルドメイン用に指定されたセカンドレベルドメインが多数ある。完全なリストは、TLD RU調整センターのWebサイトで公開されている[1]

ジェネリックセカンドレベルドメイン

ロシア連邦構成主体のためのセカンドレベルドメイン

その他の地理的セカンドレベルドメイン

これらは、CCTLD.RUが地理的セカンドレベルドメインに関する規則を制定する前に作成されたものであり、既得権として残されている[2]

その他

.test.ruが試験用に予約されている。

ウクライナによる停止要請

2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナ政府はロシアによるプロパガンダ拡散を防ぐことを理由に.ruのほか、.рф.suなどロシアに関連するトップレベルドメインの停止などをICANNに要請したが異論が相次ぎ、ICANNもこの要請を拒否した[3][4]

関連項目

脚注

  1. ^ Перечень зарезервированных доменных имен”. Cctld.ru. 2012年1月15日閲覧。
  2. ^ Регламент и тарифы на услуги по регистрации доменов”. Cctld.ru. 2012年1月15日閲覧。
  3. ^ “ウクライナがロシアをインターネットから締め出すために「.ru」ドメインの取り消しやIPアドレスの使用停止を要求”. GIGAZINE. (2022年3月3日). https://gigazine.net/news/20220303-ukraine-pushes-unplug-russia-internet/ 2022年3月9日閲覧。 
  4. ^ “ICANN、インターネットからのロシア締め出しを求めたウクライナの要請を拒否”. CNET. (2022年3月4日). https://japan.cnet.com/article/35184415/ 2022年3月9日閲覧。 

外部リンク