LuLuCa(ルルカ)は、静岡市のオムニバスタウン事業の一環とパサールカードの後継として開発され、静鉄グループが提供するグループポイントカード[1]を基本機能とし、静岡鉄道静岡清水線および、しずてつジャストラインの一般・受託路線バスで共通利用可能な非接触型ICカードシステムによる乗車カードとしての機能を付与させたり、同社がクレジットカード会社(後述)と提携して発行するカードブランドの総称である。発行・運営は静岡鉄道内の「しずてつカード事務局」が行っている。IC乗車機能を持つLuLuCaであっても、電子マネー機能は搭載されていないと目されたが、その後実装している。LuLuCaは造語で、LuLuCaのLuLuは英語で、目立つ人、素敵な人という意味がある[2]。
正式名称はSHIZUTETSU CARD LuLuCa(しずてつカード ルルカ)。
機能によって全4種類の新規発行をしていたが、現在の新規発行は、LuLuCa【POINT】(ルルカ ポイント)を除く3種類である[27]。
新静岡セノバやしずてつストアなどでの買い物の金額に応じてポイントが貯まり、500ポイントに達するとしずてつストア各店・新静岡セノバ地階/5階・藤枝ゴルフクラブに設置の発行機にカードを挿入し操作することにより、額面500円単位で静鉄グループ各社各店の商品・サービスに金券として支払い可能な「ポイントギフト券」と交換できる。なお、一部の商品・サービスには引換できない。新静岡セノバの前身の新静岡センター で発行されていた「センターポイントカード」の後継にあたる。乗車カードの機能はない。 なお、現在は、LuLuCa【POINT】(ルルカ ポイント)での新規発行を行っていないため、今後全て残りの3種類の 「LuLuCa【PASAR+POINT】パサール」と「LuLuCa+(ルルカ プラス)」と「LuLuCaPaLeTa(ルルカ パレッタ)」に統一されている。
LuLuCa【POINT】(ルルカ ポイント)の機能に加え、静岡鉄道・しずてつジャストラインで共通利用可能な、プリペイド方式のサイバネ規格/FeliCaの技術を用いた非接触型ICカードシステムによる乗車カード機能が付く。静鉄グループの共通磁気乗車カード「パサールカード」の後継として位置付けられる。このカードのみ、発行時にデポジットとして1枚500円を要する。
チャージは1,000円単位で、残額が50,000円に達するまで可能。2014年2月28日まではチャージすると金額に応じたプレミアムが付き[注釈 7]、カードの種類によって入金額に対するプレミアムの額が異なっていた。同年3月1日からは電車・バスに乗った時にポイントが付き[注釈 8]、カードの種類によって乗車に対するポイント数が異なる[注釈 9]。
記名式と無記名式があるが、無記名のままだと静鉄グループのポイント機能が使用できず、紛失再発行もできない。無記名カードは取扱窓口で入会申し込みをすると記名カードに変更される。
IC乗車カード機能の種別は、以下の通り。
一般カード(電車・バス共通)
特割カード(電車・バス共通)
学生カード(電車・バス共通[注釈 10])
なお、2014年9月まで販売されていたパサールカードの「電車・バス共通昼間専用カード」(利用時間帯を昼間帯に限定する条件で、プレミアムを割り増ししたカード)に相当するサービスは、LuLuCaでは設定されていない。
上記2機能に加えて、JCBとの提携[注釈 12]によるクレジットカード機能が付属。小児・家族用は設定がない(後述)。
オートチャージ機能[注釈 13]やポストペイ決済は、PiTaPa機能を持つ「LuLuCa+PiTaPa」カードで提供されていた。PiTaPa(ルルカプラスの付帯カードとしては発行中止)のほか、QUICPay、ETCカードの追加が可能。
LuLuCa+PiTaPaカードの申し込みは、まず「LuLuCa+」の会員であることが必須であった。別途での申し込みのため、カードはe-kenet PiTaPaやKIPS PiTaPaカードと同様に分離型である。
静鉄グループのほか、JCBカード加盟店でのクレジット利用でもポイントが貯まる。本項カードの年会費については、入会初年度は無条件で無料、翌年度以降は1回でもカードによるショッピング、追加カードのサービス、またはLuLuCa+PiTaPaカードを利用すれば無料(なお、LuLuCa+PiTaPaカードの追加発行を受けた場合は、1年間にLuLuCa+PiTaPaカードを一度も利用しない場合、PiTaPa維持管理料として年間1,050円を徴収される[注釈 14])。小児・家族用カードは、LuLuCa+およびLuLuCa+PiTaPaとも、2013年3月時点では設定されなかった。
カードフェイスに印字された有効期限月をもって、ショッピング機能はもとより乗車カードとしての機能も喪失する。このため、交通乗車残額が10円でも手持ちの旧カードに残っている場合、廃棄処理を行うことなく、手元に郵送された新カードとともに有効期限月末日までに取扱い窓口に持参し、カード残額の移し替え処理を要する[28][リンク切れ]。新カード到来時に同封される注意紙片も参照。
LuLuCa【POINT】(ルルカ ポイント)機能に加え、三井住友カードとの提携によるクレジットカード機能が付属。iD、ETCカード、家族用カードの追加が可能。
静鉄グループのほか、Visa加盟店でのクレジット利用でもポイントが貯まる。年会費については、入会初年度は無条件で無料、翌年度以降は1回でもカードによるショッピング、または追加カードのサービスで決済を利用すれば無料(家族用カードも同様)[要出典]。三井住友カードとの提携カードであるが、2013年3月現在PiTaPaの追加発行はできない[要出典]。
2008年3月8日から、電車全線と一部路線を除いたしずてつジャストラインの静岡市内のバス路線で、LuLuCa【PASAR+POINT】(ルルカ パサール)・LuLuCa+(ルルカ プラス)に定期券データを記録し、LuLuCaを定期券として利用できるサービスが開始された。その後、2008年10月1日発行分から、電車乗車区間を含む定期券はすべてLuLuCa IC定期券に置き換えられ、磁気式定期券は廃止。バス専用の定期券は、IC定期券と従来型定期券を併売していたが、2012年10月1日販売分より、IC定期券に一本化された(従来型定期券は有効期間満了まで有効であった)。
特徴と注意点は次の通り。
カード呈示によりポイントが付与される店舗
などの静鉄グループ。
また、静鉄電車・しずてつジャストライン沿線を中心とした「ルルカ協力店」で、カード呈示により特典が受けられる。
乗車カードとして利用できる交通機関は、主に静岡鉄道・しずてつジャストラインの路線バス全線そして一部の自治体自主運行バス路線である。その詳細を以下に述べる。
交通系ICカード全国相互利用サービスにより、加盟するカード全てがLuLuCaエリアで利用できる[30]。静岡鉄道電車各駅・しずてつジャストラインの一般乗合バス・自治体受託路線は「PiTaPa交通ご利用エリア」であるため、サービス内容はPiTaPaとそれ以外では異なる(制限を有する)。