TIROSTelevision Infrared Observation Satellite, タイロス)とは、アメリカ気象衛星プロジェクトの1つで、世界初の気象衛星タイロス1号(TIROS-1)を初号機とするシリーズ。いずれもアメリカ航空宇宙局(NASA)のロケットにより打ち上げられている。当初の計画の流れを汲むTIROS-N/NOAA計画は、現在も継続中。

実際の画像を交えてTIROSの仕組みを説明する資料(1961年)

名称は日本語に訳すと「テレビジョン赤外線観測衛星」で、赤外線センサの観測データをテレビジョン画像の形式で送信する衛星を意味する。

人工衛星の使用目的が主に軍用だった当時、民生用の用途を切り開いた数少ない計画であった。観測機器を打ち上げる度に、観測結果をもとに改良を重ね、最適な観測手法を見出していき、気象衛星という分野を確立した。性能が向上し、近年では地球観測衛星(EOS)としての役割も担っている。

TIROSシリーズの変遷

TIROS計画(TIROS衛星)

TOS計画(TIROS実用衛星)

ITOS/TIROS-M計画

TIROS-N/NOAA計画

出典

関連項目