「Break a spell」(ブレイク・ア・スペル)は、川田まみの14枚目のシングル。2014年2月26日にNBCユニバーサルから発売された。
川田のシングルとしては前作「FIXED STAR」から1年ぶりのリリースとなる。販売形態は初回限定盤(GNCV-0034)と通常盤(GNCV-0035)の2種リリースで、初回限定盤には本曲のPV・メイキング・TV Spotを収録したDVDが同梱されている。
表題曲は、テレビアニメ『東京レイヴンズ』の後期エンディングテーマに起用された。アニメサイドから「ノリの良い曲」で制作するよう依頼されたため、曲調は8ビート主体のギターとシンセサイザーのサウンドが融合した前作「FIXED STAR」の延長線上的な疾走感のあるデジタルロックナンバーに仕上がっている[3]。作曲はI'veのギタリストである尾崎武士が手掛けており、中沢伴行はアレンジ以外には参加しなかったという[3]。
なお、尾崎がシングルA面曲の作曲を単独で手掛けるのは今作が初である[3]。
タイトルの「Break a spell」は、直訳すると「魔法を解け」になるが、『東京レイヴンズ』は陰陽道などのいわゆる東洋系の魔術をテーマとした作品のため、一般的な意味での「魔法」とは少し異なるが、これはメインキャラクター達の家系の宿命から解き放たれて、「次の光に向かって進む」ことを願って付けられた[4]。
歌詞は青臭さを表現するため、川田が自身と同アニメの主人公である土御門春虎をプロデュースするなど、いわゆる中二的な思考に基づいて作成したという[3][注 1]。なお、前作までは制作に際して緊張感があったが、今作は制作自体楽しく思えたためリラックスできたという[4]。
カップリング曲「remaining snow」は、タイトル通り「残雪」をテーマとした切ない曲で、札幌での作詞中に「雪」が降っていたことと発売日が2月26日のため、冬っぽさに春っぽさと「恋愛」を織り交ぜた内容で書いたという[4][注 2]。一方、曲に関してはC.G mixに「ライブ中盤を意識した爽やかでノレる曲」を制作するよう依頼したため、歌謡曲風のダンスチューンに仕上がっている[4]。
- Break a spell [4:08]
- 作詞:川田まみ/作曲:尾崎武士/編曲:尾崎武士、中沢伴行
- テレビアニメ『東京レイヴンズ』後期エンディングテーマ
- remaining snow [5:05]
- 作詞:川田まみ/作曲・編曲:C.G mix
- Break a spell -instrumental-
- remaining snow -instrumental-
- ^ Rayの楽曲を幾つか手掛けたことでプロデュースに近いものが心底に生まれたからだとしている[3]。
- ^ 前作まで「希望」をテーマに行っていたため、ラブソングの良い案がなかなか思い浮かばず試行錯誤の末、現行の内容に落ち着いたという[4]。
- NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンによる紹介ページ
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