Emacsに実装されたDired | |
開発元 | Stan Kugell (オリジナル), リチャード・ストールマン (Emacs), Mike Lijewski, Stuart Cracraft (UNIX単独版) |
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初版 | Circa 1974年 |
最新版 |
7.17
/ 2009年7月30日 [要出典] |
対応OS | Unix系, Microsoft Windows, macOS, Emacs |
種別 | ファイルマネージャ |
ライセンス | GNU GPL (フリーソフトウェア) |
公式サイト | Mike Sperber's dired page |
Dired(ディレクトリエディタの意)は、ファイルシステムのディレクトリを編集するコンピュータ・プログラム。典型的には、Emacsテキストエディタで特別なモードとして実行されるが、単独版も書かれている。最初のバージョンのDiredは、単独のプログラムとして1974年に、SAILのStan Kugellによって書かれた[1]。これはGNU Emacsの最も初期のバージョンに組み込まれ[2]、CやC++で他のOSに再実装された[3]。
Emacsの中で動作するとき、Diredは、lsのようなファイルのリストをEmacsのバッファに表示する。リストは標準的なナビゲーションコマンドを使って操作することができる。また、いくつかのEmacs LispスクリプトがEmacsにおけるDiredを拡張するために書かれた。Tramp[4]と組み合わせると、SSH、FTP、telnetや多くの他のプロトコルを用いてリモートのファイルシステムにアクセスし、ファイルを編集できるとともに、同じセッションにおいて、他のユーザーとしてローカルファイルにアクセスすることもできる。また、複数のファイルをEmacsの検索と置換の機能経由でリネームできるようにする機能がある[5]ほか、複数のファイルを正規表現を用いてマークすることができる。一度マークされると、ファイルは削除、リネーム、外部のシェルコマンドやelispの機能を実行するなど、多くの操作を行うことができる。Lispパッケージのdired-x[6]を用いると、既存のlsに似た、ディレクトリのリスト表示を仮想的なDiredモードで行うこともできる。