『SOL BIANCA』(ソルビアンカ)は、1990年にNECアベニュー、日本コンピュータシステム(NCSメサイヤ)より製作されたOVA。1991年には『ソルビアンカ2』も製作された。
シリーズとしては多くの伏線が残されているが続刊はなく全二作で未完であり、1999年のOVA『太陽の船 ソルビアンカ』は本作のリメイクに近いため続編ではない。2000年には、上記の2作を収録したDVDがパイオニアLDCより発売されている。
DVD同梱のライナーノーツでは、2話に登場したユーリーの脇にいる少女はソルビアンカ号のジュンにあたる存在で(ただし、ジュンの存在についても伏線がはられただけで劇中未消化の部分が多い)彼の艦がソルビアンカと同シリーズの船である事、そのような艦が合計12隻ありユーリーが残りの艦を探している事、初期の設定では太陽(ソルビアンカの「ソル」)にまつわる12という数字がキーワードになっており、ユーリー(ドイツ語の7月「Juli」)を含めた主要人物のネーミングが月名になっていることが伏線である事が明かされている。
監督両名は「12の点と点を結ぶ、12の次元にいる存在が集合してひとつの大きなものができる」というアイデアがあり、且つそのように構想が大きく未完になってしまったことについて「性格的に『裏にあるもの、成り立ち』というものがないとお話が考えられない」「欲がでちゃった」等とそれぞれ語っているが、ハッキリとした経緯については言及していない。インタビュアーは1,2巻を指して「未完のエピローグ」という表現を使用しており、企画が継続していれば少なくとも数巻の続刊がでていたことをうかがわせる内容になっている。