ULTRASEVEN X | |
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ジャンル | 特撮巨大ヒーロー |
企画 |
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脚本 | |
監督 | |
監修 | 円谷一夫 |
出演者 | |
エンディング |
「Another day comes」 Pay money To my Pain |
製作 | |
製作総指揮 | 大岡新一 |
プロデューサー |
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制作 | CBC |
放送 | |
音声形式 | ステレオ |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2007年10月5日 - 12月21日 |
放送時間 | 金曜 26:25 - 26:55 |
放送分 | 27分 |
回数 | 12 |
ULTRASEVEN X |
『ULTRASEVEN X』(ウルトラセブン エックス)は、2007年10月5日から2007年12月21日まで、中部日本放送 (CBC) を制作局としてTBS系列で全12話が放送された、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ、およびその劇中に登場する変身ヒーローの名称。
『ウルトラセブン』40周年記念作品。ウルトラ戦士の登場する作品としては初の深夜帯放映作品[1][2]かつ初の1クール作品であり、実写作品としては16:9のハイビジョン放送で制作された初の作品である。制作局は『ウルトラマンネクサス』から『ウルトラマンメビウス』までの作品に引き続き、中部日本放送 (CBC) が務めている。ウルトラシリーズとしてはBS11で放送され、後にテレビ東京系列局で2009年10月~2010年3月まで地上波放送された『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』とその続編『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』を除けば最後の地上アナログ放送作品であると同時に、2022年時点ではTBS系列で放送された最後の作品でもある。
『セブン』は過去に、直接的な続編『平成ウルトラセブン』が制作されたが、本作品は新しい世界観での作品となる。企画はセブン好きを公言する八木毅の主導で行われ、併せて本作品のメイン監督とシリーズ構成も務めた[3]。ただし、公式サイトには当初から「オリジナルのウルトラセブンとSEVEN Xの関係こそが全話を貫く最大の謎」という記述がされており、それは最終話にて明かされた。
企画の発端は、2006年の夏に深夜枠で新機軸を狙った『ウルトラマインズ』という企画で、『ウルトラQ dark fantasy』のプロデューサーであった表有希子を中心として、CBCへのアプローチが想定されていたため、『メビウス』を監督したことのある八木をメイン監督、プロデューサーの渋谷浩康に企画協力、『ウルトラマンマックス』も担当した小林雄次らを招聘し、企画を一同で練るが、2007年初めに企画が仕切り直しとなり、同年に誕生40周年を迎えるウルトラセブンのキャラクターを活かした企画へと再構成される形で舵が切られた[4][5]。
八木は、かつて『ウルトラマンコスモス』の放送終了後に、「水に男が沈んでいるビジュアル」と「窓際にいる女性が振り返るビジュアル」というビジュアルコンセプトを基に、まとめられた新企画案「ULTRAMAN ZAX」の「地球にさまざまな宇宙人が人知れず潜んでいる」という設定とスタイリッシュさや、『宇宙空母ギャラクティカ』や『24 -TWENTY FOUR-』などの海外ドラマの近未来SF感溢れるテイストも参考にしつつ、小林とともに本作品の企画をおよそ3か月ほどで固めていったという[4][2]。
深夜特撮らしく「ホラー」「怪奇」「サイバーパンク」がメインとなっており、初期ウルトラシリーズで描かれていた「人間に寄生や擬態するエイリアン」、「人間社会に溶け込み、暗躍するエイリアン」がメインであるが、「人間自身がエイリアンの起こす事件の原因に関与している」という過去のウルトラシリーズとは異なる部分がある。また、SEVEN Xとエイリアンとの戦いがメインではなく、「エイリアンが起こす怪事件や殺人を組織が捜査し、その事件の首謀者であるエイリアンをSEVEN Xが倒す」という構図がメインとなっている。平成ウルトラシリーズとしては珍しく、エイリアンが起こす事件で死者が出たり、数か所であるが流血シーンが存在する。
リアリティを重視するため、特撮パートは特撮用のミニチュアセットを組まず、極力セットを抑え、グリーンバックやブルーバックで撮影され、実景とのデジタル合成や造形物のないCG作画のみの敵キャラクターが主体となっている[出典 1]。また、他のウルトラシリーズと比較して戦闘シーンが極めて少なく、ドラマパートに重点が置かれている。ウルトラシリーズでは初の本格的なワイヤーアクションが取り入れられている点も、特徴の1つである。
「戦闘機などの巨大兵器」「組織内の統一された隊員服」「基地」とそれまでのウルトラシリーズの要素や、『セブン』『平成セブン』に登場した「カプセル怪獣」の要素は、本作品では踏襲されていない。
深夜帯のため、タイトルや変身ヒーローの名称、サブタイトルが今までのウルトラシリーズとは異なり、英語表記となっている。また、主要スタッフやキャスト、主題歌もエンディングに統一された。高年齢層を対象とした作品であるが、児童向けの超百科[7]では他のウルトラシリーズと同様に取り扱われている。
近未来を思わせる、我々の世界とは似て非なる世界。人類最後の戦争やテロが5年前に根絶され、街には政府の広報やさまざまな情報を報じるホログラムの投影機やモニターが各所に設置されており、人々はその情報によって支配される高度な管理社会を形成している。一方、第2話でpH3.6の酸性雨が降ることを報じる天気予報の内容から、大気汚染などは深刻化している可能性が高い。
深い水の中に漂う夢。その夢と共に男は目覚めるが、彼はそれまでのすべての記憶を失っていた。
すると、白いドレスの女が男の前に現れて赤い眼鏡を託し、腕時計型の機械のスイッチを入れる。「お願い。あなたにこの世界を救って欲しいの」と告げる彼女に促され、窓から飛び降りた男は腕時計の力で地上に降り立つ。その直後、2人の居た高層ビルは爆破される。
用意された車で自宅に戻った男は、自分の素性にまつわる一切の痕跡が消されていることを知る。戸惑いを隠せない男のもとに、腕時計型の機械から無機質な声が響く。「エージェント・ジン。新たなミッションだ」。それにより、男は「ジン」という語句が、自分の名前を意味することを知る。
状況が把握できないままクラブでエージェント・ケイと合流したジンは、自分たちがエイリアンを密かに抹殺する組織DEUSの一員であることを聞かされる。人間の女性に擬態したエイリアンを追ったジンは、彼らのアジトにたどり着く。そこに再び白いドレスの女が現れ、「戦いなさいジン。貴方はこの世界の救世主よ」と告げる。
やがてエイリアンの円盤は飛び立ち、ジンはそこから飛び降りて赤い眼鏡(ウルトラアイ)を手にする。それを装着したジンは、赤い巨人(ULTRASEVEN X)に変貌すると、エイリアンたちの放った巨大怪獣(ガルキメス)を倒し、彼らの円盤を破壊した。こうして、世界を守ると決意したジンの孤独な戦いが始まるが、その様子を何者かが監視していた。
ジンが変身する超人。
額のビームランプ、胸と肩のプロテクター、腹から足への銀色のラインなど、従来のセブンのデザインを踏襲しているが、小さくなった頭部や吊り上がった形状の目、アイスラッガーのデザインなどの相違点も見受けられる。
変身方法はオリジナルと同様でウルトラアイを使用し、必殺技もワイドショット、アイスラッガー、エメリウム光線と従来のセブンと同様であるが、アイスラッガーは発光せず、普通のブーメランのように回転しながら飛行する。身長も、等身大から巨人へと自由に変化する。
作中では、ボーダ星人戦やメカ・グラキエス戦を除けば苦戦することはほとんどなく、圧倒的な戦闘力で敵エイリアンを倒している。また、「赤い巨人」と呼ばれており[1]、「ウルトラセブン」の名は最終話でジンとグラキエスの口から語られるのみである。
上記の作風や設定ゆえに後年の作品に客演することはないうえ、ステージイベントに登場することもほとんどない。
人類社会に侵入したエイリアンを捜索して抹殺することを主な目的とする、国家的秘密組織[1]。従来のウルトラシリーズとは違いメンバーは隊員ではなく「エージェント」と呼ばれ[1]、メンバー同士はコードネームで呼び合っている。
公表されていない地下空間に無数のモニターと巨大なホストコンピューターが設置されたエリアを持つ[9]。エージェントは普段、一般市民として生活しているが、ビデオシーバーで司令官からの指令や作戦を受け、複数でミッションを遂行する[1]。各エージェントは通信以外にも多くの機能を持つ万能通信機ビデオシーバー (VC) と、対エイリアン用にカスタムされたエネルギー銃「ウルトラガン」を携帯する。
特記のない限り、別名・英字表記や数値データは公式サイトに基づく[11]。
ガルキメス GALKIMES | |
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別名 | 時空生命体 |
身長 | 40 m |
体重 | 6万 t |
出身地 | 不明 |
マーキンド星人 MARKIND | |
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身長 | 170 - 190 cm |
体重 | 70 - 100 kg |
出身地 | マーキンド星 |
マーキンド星人 | |
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身長 | 1.8 m[20][21] |
体重 | 85 kg[20][21] |
ペジネラ PEGINERA | |
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別名 | パラサイト宇宙生物 |
身長 | 42 m |
体重 | 4万 t |
出身地 | 不明 |
チャムダ星人 | |
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身長 | 180 cm[12][14] |
体重 | 65 kg[12][14] |
出身地 | チャムダ星[12] |
ボーダ星人 VO-DA | |
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別名 | 凶暴エイリアン |
身長 | 2 m |
体重 | 120 kg |
出身地 | ボーダ星 |
ヴァイロ星人 VAIRO | |
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身長 | 175 - 180 cm |
体重 | 70 kg |
出身地 | ヴァイロ星 |
バドリュード VADORYUDO | |
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別名 | 生物機械兵器 |
身長 | 45 m |
体重 | 6.5万 t |
出身地 | ヴァイロ星 |
ヒュプナス HUPNATH | |
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別名 | 殺戮宇宙人 |
身長 | 175 - 180 cm |
体重 | 75 kg |
出身地 | 不明 |
ヒュプナス | |
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別名 | 殺戮宇宙人 |
身長 | 1.8 m[出典 3] |
体重 | 75 kg[出典 3] |
ヒュプナス | |
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別名 | 殺戮宇宙人 |
身長 | 1.8 m[35] |
体重 | 75 kg[35] |
獣人 JYUUJIN | |
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身長 | 180 - 190 cm |
体重 | 70 kg |
出身地 | 不明 |
グラキエス | |
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身長 | 4.8 m[12][14] |
体重 | 2.5 t[12][14] |
メカ・グラキエス MECHA-GRAKYESS | |
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別名 | 巨大機械生命体 |
体長 | 89 m |
体高 | 33 m |
体重 | 9万 t |
出身地 | 不明 |
放送回 | 放送日 | サブタイトル | 登場エイリアン | 脚本 | 監督 | 視聴率[40] |
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第1話 | 10月 | 5日DREAM | 時空生命体ガルキメス | 小林雄次 | 八木毅 | 1.8% |
第2話 | 10月12日 | CODE NAME"R" | ‐ | 太田愛 | 1.2% | |
第3話 | 10月19日 | HOPELESS | マーキンド星人 | 福田卓郎 | 鈴木健二 | 1.9% |
第4話 | 10月26日 | DIAMOND"S" | パラサイト宇宙生物ペジネラ | 太田愛 | 2.4% | |
第5話 | 11月 | 2日PEACE MAKER | 凶暴エイリアンボーダ星人 チャムダ星人 |
金子二郎 | 1.7% | |
第6話 | 11月 | 9日TRAVELER | - | 小林雄次 | 梶研吾 | 1.8% |
第7話 | 11月16日 | YOUR SONG | ヴァイロ星人 生物機械兵器バドリュード |
林壮太郎 | 1.4% | |
第8話 | 11月23日 | BLOOD MESSAGE | 殺戮宇宙人ヒュプナス | 長谷川圭一 | 小中和哉 | 1.2% |
第9話 | 11月30日 | RED MOON | 獣人 | 太田愛 | 八木毅 | 1.1% |
第10話 | 12月 | 7日MEMORIES | - | 小林雄次 | 小中和哉 | 1.5% |
第11話 | 12月14日 | AQUA PROJECT | 八木毅 | 1.4% | ||
最終話 | 12月21日 | NEW WORLD | 巨大機械生命体メカ・グラキエス グラキエス |
1.2% |
放送対象地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
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中京広域圏 | 中部日本放送 | 2007年10月6日 - 12月22日 | 金曜 26:15 - 26:45 | 制作局 |
関東広域圏 | 東京放送 | 金曜 26:25 - 26:55 | ||
近畿広域圏 | 毎日放送 | 2007年10月7日 - 12月23日 | 土曜 27:25 - 27:55 | |
山梨県 | テレビ山梨 | 2007年10月12日 - 12月28日 | 木曜 25:55 - 26:25 | |
熊本県 | 熊本放送 | 2007年10月14日 - 12月30日 | 日曜 5:30 - 6:00 | [注釈 2] |
全国放送 | TBSチャンネル | 2008年1月11日 - 4月4日 | 金曜 22:00 - 22:30 | CS放送 |
後年にはファミリー劇場[41]やKBS京都[42]でも放送されたほか、インターネット配信がバンダイチャンネルや日テレオンデマンドなどで行なわれている[43][44]。
ホビージャパン刊。小林雄次、小林英造によるノベライズ作品。カバーデザインはEpisode6でタカオ役を演じた唐橋充が担当し、挿絵は酉澤安施が担当している。
中部日本放送 日曜2:15 - 2:45 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
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ULTRASEVEN X
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帰ってきたウルトラマン
(再放送)
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