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基礎データ | |
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全長 | 7.35m |
全幅 | 2.40m |
全高 | 3.09m |
重量 | 13.7t(戦闘重量) |
乗員数 | 5名 |
装甲・武装 | |
主武装 | 9P132 40連装122mmロケット弾発射器 |
備考 |
連射速度は40発/20秒(一斉射撃時) 1発/5秒(単発射撃時) |
機動力 | |
整地速度 | 75km/h |
不整地速度 | 35km/h |
エンジン |
ZIL 375水冷V8ガソリン 180hp |
懸架・駆動 | 6x6 |
行動距離 | 450-750km |
BM-21 グラート(ロシア語: БМ-21 "Град"ベーエーム・ドヴァーッツァチ・アヂーン・グラート)は、ソビエト連邦が1960年代初頭に開発した122mm自走多連装ロケット砲であり、ソビエト連邦軍及び現在のロシア連邦軍が使用しているほか、友好国への輸出も行われている。
愛称の「グラート」はロシア語で「霰・雹」を意味する(「都市・城砦」を意味する「グラート」とつづりは同じだが、意味は異なる)。また形式名のBM(БМ)は、「戦闘車両」を意味するロシア語(боевая машина)の頭文字である。
GRAUインデックスは、60発の補給用弾薬を輸送できる補給トラック9T254を含んだ発射システム全体で9K51であり、発射機単体は2B5である。当初この兵器の存在を知った北大西洋条約機構は、M1964というNATOコードネームを付与した。
BM-21は、世界で最も広く使用されている多連装ロケットランチャーであり、いくつかの国ではロケット弾は共通であるが、台座のトラックや発射器の形状を変更したりするなどしたコピー品や類似品が製造されている(#ソ連以外の派生型を参照)。
ソビエト連邦軍は、140mmロケット砲BM-14を更新するために、BM-21の開発を開始し、1963年に配備された。BM-21は、ウラル-375D6輪式トラックの荷台部分に全長の長い40本の122mmロケット弾発射器チューブをまとめた多連装ロケットランチャーである。1976年以降の生産型は、BM-21の台座となるトラックを新型のウラル-4320に更新したタイプに置き換えられた。
BM-21は、停車してから3分で発射準備が整うように設計されている。40発のロケット弾を全て発射するまでには20秒しかからない。再装填の完了にはおよそ10分が必要で、最初の奇襲的攻撃力は非常に大きいが継続発射速度は低いと評価されている[1]。
ロケット弾の弾道安定には翼安定方式を採用している。しかし、チューブ内にはガイドレールが設置されており、これによって発射後、弾体が90°回転後に旋転しながら飛翔するようになっており、スピン安定式であるとも言える[2]。弾頭は基本的に対人、対非装甲車両用の破砕性弾頭であるが、中には対硬化目標用のHEAT弾や対戦車地雷散布弾頭、対戦車用の子爆弾散布弾頭も用意されている。
BM-21は、一個大隊につき18両が配備されており、大隊のBM-21がロケット弾を一斉射すれば、目標地域に720発のロケット弾が降り注ぐ。
BM-21用の122mmロケット弾には各種の弾頭、射程のロケット弾が用意されており、目標の種類や距離、作戦内容などで使い分ける。ここでは、主なタイプのロケット弾を紹介する。