PS/ValuePoint(ピーエスバリューポイント)は、IBMが1992年から発売していた、低価格のパーソナルコンピュータのシリーズである。日本では発売されていない。
正式名称はPS/ValuePoint、略称は「PS/VP」である。日本の「PS/V」と紛らわしいが別シリーズである。
PC/AT互換機市場への対抗策として、従来からのビジネス向け高級路線のPS/2と、家庭向け入門路線のPS/1に加えて、ビジネス・一般向けの低価格量販市場に対して投入されたシリーズである。製品にIBMの付加価値はほとんど見られないため「IBMが販売するPC/AT互換機」と呼ばれた。日本ではほとんど見ることが無い。
モデルにより以下を搭載した。
PS/2やPS/1などとも同様に、他メーカーのPC/AT互換機と比較すると以下の特色がある。
なお日本のPS/Vは型番が「24xx」であり、PS/ValuePointの型番(63xx、64xx)とは異なるが、時期的・内容的に影響を受けていると思われる。
1995年には販売終了した。後継はIBM PC Seriesの300シリーズである。ただしIBM PC 300はPS/2下位モデルの後継でもあるため、格安シリーズであるPS/ValuePointの系列は、この1シリーズで消えたともいえる。
主なモデルは以下がある。