TYPE-MOON | |
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ジャンル |
成人向け美少女ゲーム 一般向け美少女ゲーム ノベルゲーム |
企業名 | 有限会社ノーツ |
審査 | ソフ倫 |
主要人物 |
武内崇 奈須きのこ |
デビュー作 |
『Fate/stay night』 (2004年1月30日) |
最新作 |
『月姫 -A piece of blue glass moon-』 (2021年8月26日) |
公式サイト | TYPE-MOON Official Web Site |
TYPE-MOON(同人サークル) | |
デビュー作 |
『月姫』 (2000年12月29日) |
最終作 |
『月箱』 (2003年4月29日) |
公式サイト | TYPE-MOON |
TYPE-MOON(タイプムーン)は、日本のクリエイタープロダクション・有限会社ノーツ(英: Notes Co., Ltd.)のゲームブランド。またその前身にあたる、2000年から2003年にかけて活動していた同人サークル。
ノーツは同人サークルとしてのTYPE-MOONメンバーによって設立された会社であり(社名はメンバーの一人・奈須きのこの小説『Notes.』に由来)、「ノーツ=TYPE-MOON」と言える。代表は武内崇。
"TYPE-MOON"を直訳した「型月」という通称で呼ばれることもある。
株式会社コンパイルのグラフィッカーだった武内崇を中心に1999年結成。武内崇の中学校時代からの友人である奈須きのこに、コンパイルの元同僚であったプログラマーの清兵衛・音楽のKateを加え、4名でスタートする。
同年のコミックマーケットで制作を告知(以下における同人作品の発売日は、特記しない限りいずれもコミックマーケットでの頒布を基準日)し、2000年8月11日に体験版として『月姫~半月版~』が発売され、2000年12月29日に完全版のビジュアルノベル『月姫』が2,500円で発売された。2001年1月21日には『月姫』のアドオンディスク『月姫PLUS-DISC』、2001年8月10日にはファンディスク『歌月十夜』も発売された。
2002年12月28日、渡辺製作所との共同制作で、『月姫』の続編と言える対戦型格闘ゲーム+ビジュアルノベル『MELTY BLOOD』を発売。
「Fate/stay night プレミアムファンブック」によれば、『歌月十夜』(2001年)の時期で「企業にするかどうか」という話し合いが持たれた。「企業化した方がいいのかなという雰囲気もあった」が、まず初心に帰る意味も込め次回作『Fate/stay night』に専念することを決定した(「問題を先送りにしたわけです」とも)。
当初は『MELTY BLOOD』の作業と同時に『Fate/stay night』を同人作品として開発する予定だった。しかし春には背景グラフィックを品質向上として外注し、夏にはセイバールートのシナリオを脱稿した奈須きのこが「商業で出したい」と言明、他スタッフもそのシナリオを読み同調した。そして2002年10月、武内は奈須、清兵衛とドイツ料理屋に居る際に商業化を決意した[1]。
2003年に商業移行を発表し有限会社『ノーツ』を設立。同年4月29日、これまで発表した作品(『月姫』、『歌月十夜』、『月姫PLUS-DISC』に追加要素と新エンジンを用いた別バージョン『月姫 PLUS+DISC』)を収録し、BGMを一部アレンジした『月箱』のリリースをもって同人サークルとしてのTYPE-MOONは活動を停止した。
2004年1月30日、商業ゲームメーカーとしての第1作『Fate/stay night』を発売。同年6月には別サークルにて発表していた、『月姫』と共通の世界観を持つ奈須の小説『空の境界』が講談社から発売。
2005年3月25日、アーケードゲーム『MELTY BLOOD Act Cadenza』が稼動。
2005年10月28日、『Fate/stay night』ファンディスク『Fate/hollow ataraxia』が発売。本作以降アダルトゲームの新規発表は行われていない。
2006年8月10日、初のコンシューマーゲームとして PlayStation 2版『MELTY BLOOD Act Cadenza』が発売。
2007年4月19日、PlayStation 2版『Fate/stay night [Réalta Nua]』が発売。
2007年9月13日、PlayStation Portable『フェイト/タイガーころしあむ』が発売。
2008年6月11日、アーケードゲーム『Fate/unlimited codes』が稼動。
2008年8月28日、PlayStation Portable『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』が発売。
2008年9月19日、アーケードゲーム『MELTY BLOOD Actress Again』が稼働。
2010年7月22日、PlayStation Portable『Fate/EXTRA』が発売。
2011年8月14日、10周年記念企画OVA『カーニバル・ファンタズム』が発売。
2012年4月12日、PCゲーム(Windows)『魔法使いの夜』が発売。
2013年3月28日、PlayStation Portable『Fate/EXTRA CCC』が発売。
2015年7月30日、スマートフォン向けゲームアプリ『Fate/Grand Order』がサービス開始。
2016年11月10日、PlayStation 4、PlayStation Vita『Fate/EXTELLA』が発売。
2018年6月7日、PlayStation 4、PlayStation Vita『Fate/EXTELLA LINK』が発売。
2019年8月30日、新スタジオTYPE-MOON studio BBを設立。
2021年8月26日、PlayStation 4、Nintendo Switch『月姫 -A piece of blue glass moon-』が発売。
2021年9月30日、PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』が発売。
TYPE-MOON作品の多く(空の境界、月姫、Fate/stay night及び、その派生作品)は、時代の差はあるが、同じ世界を舞台としている[9]。同時に、各作品の舞台の世界は共通点が多いものの細かい所で異なる部分があり、世界設定の生みの親である奈須きのこにより『微妙にズレた平行世界』と、各作品の関係は称されている[10]。
「Fate」世界は『人類史を肯定するモノ』を下地とする世界で。英霊をサーヴァントとして召喚・使役可能。人類史の脈動によって死徒が弱体化している。「月姫」世界は『人類史を破壊するモノ』を下地とする世界。英霊という強大な概念を“自律した使い魔”という術式に落とし込めず、代わりに人類史を否定する存在である死徒が死徒二十七祖という、死徒における冠位の枠組みを形成しているほどに死徒が強大化している。また、Fate/strange Fakeは英霊召喚と死徒二十七祖が同時に存在している『どっちもアリな世界』である。 [11]。
この二つの並行世界の誕生は、ゼルレッチが朱い月に勝利して、朱い月を完全消滅させたパターンと勝利するも、朱い月に噛まれ死徒化したパターンにより、分かれたことが奈須きのこの会話により判明する[12]。
他にも、鋼の大地や月の珊瑚などは『人類史が崩壊したモノ』を下地とする世界などがある[13]。 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤには、イリヤが元いた世界のイリヤ世界と美遊が元いた世界美遊世界と呼称される二つの並行世界が存在している[14]。
奈須きのこの初作品である魔法使いの夜の世界観を原点に、『現代伝奇物』として各作品は描かれている。『現代伝奇物』として現代社会を舞台としつつ、現実とは異なった法則や生物、物が存在する「共通した世界観」が、各作品で描写されている。
以下、TYPE-MOON作品の多くが共通する世界観について記述する。
作品世界において、世界観の根底を作る世界の構造その物にもルールや用語が設定され、世界観に影響している。
例えば、作品世界の「万物の始まりにして終焉」と設定されている領域である「根源の渦」にまつわる設定は、後述する共通した世界観の多くの要素に関係している。また、星そのものを生命と見立てたガイア論による星の意思や、人間の集団無意識による意思が存在し[15]それらは「世界」と称され、世界にとっての命である秩序の自己防衛を行い、秩序を乱す矛盾、現実を浸食する幻想を握り潰し修正しようとする働きがある[16]などのルールの元に作品世界は動いている。
以下、世界に関する主な用語を記述する。
共通した世界観においても、多くの動植物が住まう世界観が形成されている。それに加えて怪物、幽霊などが世の裏に生息し、それぞれが独自の生態を持っている。
以下、共通した世界観に存在する種族を幾つか挙げる。
作品世界において、特異な能力や技術・手法や学問が存在する。数多くの能力が存在し、それらは流派や定義付けなどが行われている。
作品世界には、様々な不思議な現象を生む道具があり、効果や使用方法などで独自の区分や呼称で分けられている。以下、それらの道具や器物について幾つか解説をする。
作品世界においても、技術や考え、目的に従って、多くの組織や集まりが形成されており、中には人間でないもの社会的な集まりや組織もある。
以下、作中で登場する組織を幾つか解説する。
角川書店より月刊コンプティークの増刊号として、TYPE-MOONの専門雑誌が不定期に刊行されている。内容は新・旧作の紹介や、スタッフインタビュー、コミカライズ作家らの番外編など。
2007年よりスタートした、TYPE-MOON、アニプレックス、ufotableの3社合同による、TYPE-MOON作品及び、関連作品アニメーション化企画。
企画発足は2004年頃。本プロジェクトでプロデューサーを務めるアニプレックスの岩上敦宏が、『空の境界』の映像化を目指しプロジェクトを立ち上げた。当時、原作者奈須きのこの担当編集であった太田克史は、2004年に刊行された講談社ノベルス『空の境界』のサンプル本が完成した際に、知り合いであった岩上と偶然講談社内で出会いその本を渡した。サンプル本を読んだ岩上は本作に魅力を感じ映像化したいと考えはじめた。当初、岩上は、TYPE-MOONの同人作品『月姫』も一緒に映像化したいと考えていたが、すでに『真月譚 月姫』として映像化されていたため、最終的に『空の境界』の映像化を目指し制作会社の選定を始めた。そんな中、2005年某日にufotableが制作した『フタコイ オルタナティブ』を視聴した際に「こういう作品を作れるスタジオがあるのか」と感じた岩上は、ufotableや本作で総監督を務めたufotable代表取締役社長の近藤光と仕事をしたいと考え、近藤に直接話を持ち掛けた。近藤は当初、『空の境界』の他にも企画の依頼が来ていたため、制作を受けるか迷っていたが、TYPE-MOONの同人デビュー作品『月姫』からのTYPE-MOON作品のファンであった須藤友徳と野中卓也を中心としたスタッフの進言や、依頼の来ていた企画が急遽中止になったことで、『空の境界』の映像化企画は2人の間で密かに進められた。当初、太田はメディアミックスに反対していたが、岩上が見せた『フタコイオルタナティブ』に可能性を感じた太田はアニメ化に対し前向きになり奈須に連絡を取った。奈須はもともとufotable作品のファンであり、太田が進言したアニメ化の話にも興味を示したが、連絡が来た日はTYPE-MOONブランドを管理する有限会社ノーツで「今後はゲームに専念するため、アニメ化の話は一切受けない」という決定がなされた日であった。しかし、太田は奈須やノーツ代表取締役の武内崇を説得し、岩上とともにノーツを訪れる。最終的にノーツのスタッフも『フタコイオルタナティブ』を視聴したことや、後日、近藤と直接話をした際に「これなら原作再現はどうであれ、意義のあるものにしてくれる」と奈須が感じたことでアニメ化を承諾することになった[37][38][39][40]。
製作委員会はアニプレックスを幹事とし、ノーツ、ufotableが全作品に参加しており、岩上敦宏、武内崇、近藤光がプロデューサーを務める。また、制約なくプロジェクトが進行できるように製作委員会への参加企業を最小限にしており、原作の販売を務める企業のみが参加している[41]。
プロジェクト第1弾『劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景』は第12回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出された[42]。
手掛ける作品の傾向として、奈須きのこが原作・シナリオを務めたTYPE-MOON作品の共通した世界観の中でも原点となる4つの作品(『空の境界』、『魔法使いの夜』、『月姫』、『Fate/stay night』)のすべてに、ゲーム内OPアニメーションも含めた映像化に携わっている。また、この4作品と舞台や登場人物などの関連が特に強い外伝・派生作品(『Fate/Zero』『衛宮さんちの今日のごはん』『氷室の天地 Fate/school life』など)に関してもアニメーション制作を担当している。
TYPE-MOON10周年記念と称して2012年7月7日と8日に、パシフィコ横浜国立大ホールにおいて開催されたイベント。公演時間は4時間半で、7日公演が17:00開演、8日公演が15:00からの開演となる。
『MELTY BLOOD』『Fate/stay night』『Fate/Zero』『Fate/EXTRA』「まほうつかいの箱」といったTYPE-MOON作品に出演している声優や、『空の境界』『Fate/Zero』『カーニバル・ファンタズム』で主題歌を担当したアーティストなどが出演した。
ソフトウェアとしてはBlu-ray BOXが2013年1月16日に発売。本編はBD2枚で、特典映像BDとドラマCD[注 10]の計4枚組。32Pブックレットも付属。
また2012年10月8日に、徳島市で開催されたufotable主催のアニメイベント「マチ★アソビ Vol.9」にて、「TYPE-MOON Fes.後夜祭」と題したイベントが開催。司会進行はアニプレックスの高橋祐馬。ゲストとしてufotable代表の近藤光、アニプレックスの岩上敦宏、歌手の藍井エイル、漫画家の経験値が出演。開催当日のイベント映像やアニメ映像の一部を公開した。
なお7日公演については下記の映画館でライブビューイングが行われた。
いずれも4月1日限定で、TYPE-MOON公式サイト内で行われた企画。公式サイトにアクセスすると、下記のページにアクセスするようになっていた。なお一部は外部サイトでの企画であり、その都度記載する。なお一部商品化されているものを除いて、2012年までのものは全て『TYPE‐MOON 10th Anniversary Phantasm』に紹介されている。
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