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PlayStation > PlayStation Portable
PlayStation Portable
プレイステーション・ポータブル
メーカー ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE)
種別 携帯型ゲーム機
世代 第6世代
発売日 日本の旗 2004年12月12日
アメリカ合衆国の旗 2005年3月24日
大韓民国の旗 2005年5月2日
中華民国の旗 2005年5月12日
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2005年9月1日
セーシェルの旗 2006年4月14日
CPU PSP CPU(MIPS 32ビット コア R4000)
対応メディア UNIVERSAL MEDIA DISC
メモリースティック Duo/メモリースティック PRO Duo/M2
対応ストレージ メモリースティック Duo/メモリースティック PRO Duo/M2
コントローラ入力 SIXAXIS
DUALSHOCK 3
DUALSHOCK 4(いずれもオプションとして)
外部接続 USB(mini-B端子)
IEEE 802.11bWi-Fi WPA対応)
オンラインサービス PlayStation Network
売上台数 7,640万台(2012年3月末時点)[1]
日本の旗 1,926万台[2]
最高売上ソフト グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ /772万本[3][出典無効]
日本の旗 モンスターハンターポータブル 3rd /487万本[4][信頼性要検証]
互換ハードウェア PSP Slim & Lite
PSP go(PSP goは、UMDソフトを除く)
前世代ハードウェア PocketStation
次世代ハードウェア PlayStation Vita
PlayStation Vita TV
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PlayStation Portable(プレイステーション・ポータブル、略称: PSP[5])は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(略: SCE)[補足 1]2004年12月12日に発売した携帯型ゲーム機[6]

PlayStation (PS) の発売10周年を記念して発売された。発表当初は「21世紀ウォークマン」と位置づけられていた[7]2009年11月1日には、姉妹機である「PSP go」が発売された[6]

概要

当時の携帯型ゲーム機はスーパーファミコンを多少超える程度の性能のゲームボーイアドバンスが主流であった。またPDAスマートフォン電子手帳の延長上の性能であり、携帯電話NTTドコモが提供したiモードを除けば、携帯型端末によるインターネットへのアクセスも一般的ではなかった。

その中で、本機はPlayStation 2 (PS2) に近い品質のグラフィックを描画し、従来の携帯型ゲーム機の弱点だったメディア媒体の容量不足解消のために新規開発の光ディスクUMDを採用、データ保存にはメモリースティックDUOを採用し、XMBのUIを採用してマルチメディア視聴機能やWi-FiWebブラウザも搭載したハンドヘルドのゲーム機として開発された。本機の登場により、PS2とUSB接続して対応ソフト同士でのデータ連携だけでなく、PlayStation 3 (PS3) との接続によるリモートプレイが可能となった。

本機は、2000年代後半に登場したiPhoneAndroidを搭載したスマートフォンの原型のような機能群を持ち、従来の携帯型ゲーム機および端末の枠を超えるマルチメディア端末としての機能を有している。

それ故に、ハード自体が高コストで単価が高く、価格の高騰を招いたことに加えて、生産体制が遅れたことで、発売当初は競合ハードであるニンテンドーDSに販売面で大きく水を上げられるかたちとなったが、後に生産体制が整い、モンスターハンターポータブルの大ヒットにより、次第に販売台数は伸びていった。最終的には全世界で8000万台の売上げとなった。

尚、本機はUMDを採用した唯一のハードであり、以後UMDを採用したハードは登場していない。

沿革

出荷台数

ハードウェア

4.3インチモバイルASV液晶UMDメモリースティック PRO Duoインターフェースを採用する[6]無線LANUSBポートでの拡張性があり、PS2と較べても遜色のないグラフィック性能を持つ[14]。当時の技術的制約から、全般的にはPS2の性能に及ばないものの、ベジェ/Bスプライン (NURBS) 曲面をサポートする点ではPS2を超える描画機能を備えている[15]

デザイン
据置機のPSシリーズと異なり、PSP-1000シリーズは小笠原伸一、PSP-3000シリーズは曽我部卓が担当した。
スリープ機能
パワースイッチを短く上に入れることで、ゲームをそのままの状態で一時的に中断することができる。スリープ解除時は1 - 2秒ほどで再開できる。スリープモード中は基本的にほとんどバッテリーを消費しない。無操作状態のまま、一定時間が経過したときに、自動でスリープにすることも可能。また、バッテリー残量が少なくなると自動的にスリープに入りバッテリーを節約するようになっているが、その後完全に電池が切れた場合は電源が切れてしまい、次回起動時に時刻設定を求められ、設定後メニューに戻る。
CPU
発売当初のPSPは可変動作周波数機能により最高でも222 MHzまで動作するよう制限されていたが、ファームウェアバージョン3.50からは333 MHzでの動作が解禁になった(333 MHzで動作させるにはソフトウェアの側でも対応させる必要がある。God of War: Chains of Olympus(ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲)で、初めて333MHzでの動作が実現した[16][17]。これにより、処理能力が向上するが、その分消費電力も大きくなるため、対応ソフトのプレイ時はバッテリーの持続時間が短くなる弊害もある。
ワイヤレスLAN
IEEE 802.11b準拠のマーベル社製の無線LANチップを搭載しているため、下記の2種類の通信が可能である。
アドホック・モード
PSP同士の近距離(30m以内)の通信。主に仲間内での協力・対戦や、体験版を他のPSPに分け与えるゲームシェアリングなどに使われる。PS3を介すアドホック・パーティーにも利用される。通信サービスとしてプラネックスコミュニケーションズが運営しているXLink Kaiを使う事で国内、世界各国プレイヤーとの協力・対戦が可能になる。
インフラストラクチャー・モード
アクセスポイントを介してインターネットに接続できる機能。セキュリティはWEPWPA-PSKに対応している(WPA2-PSKには対応していない)。自動設定は、AOSS(バッファロー)・らくらく無線スタート(NECアクセステクニカ)に対応。

仕様

バリエーション

PSP-1000シリーズ

PSP-1000
PSP-1000液晶

PSP-2000シリーズ

PSP-2000

2007年9月20日発売。PSP-1000から軽量・薄型化され、テレビ出力(ゲームの映像はプログレッシブ方式の入力に対応したテレビとD端子ケーブルまたはコンポーネントAVケーブルが必要)も可能となった。またメインメモリが拡張され、ゲームのローディング時間も短縮された。その他の変更点としては、無線LANスイッチが本体左側面から上面に移動・赤外線通信ポートの廃止・ディスクカバーのロックスイッチが廃止され手動開閉式となった。

PSP-3000シリーズ

PSP-3000

2008年10月16日発売。重さや外形寸法などはPSP-2000と変わらないものの、液晶ディスプレイのコントラスト比が従来PSPの400:1から2000:1へと5倍に改善されたほか、応答速度が従来の30msから8msと高速化され、液晶自体の輝度も向上した。また、マイクが内蔵されてヘッドホンが無くてもSkypeなどが使用出来るようになった。デザインも持ちやすいよう側面にある程度の丸みをもたせ、ゲームのテレビ出力機能もプログレッシブ方式とインターレース方式の両方が可能となった。

PSP-E1000シリーズ

PSP-E1000

Gamescom 2011で発表された欧州限定販売の廉価機[24]。価格は99ユーロ(日本円で約1万900円・当時)。無線LANを廃止し、PSP-1000に近い厚みのある大きさで、従来のUMDがそのまま使用できる。日本では発売されなかった。これに関しては、すでに次世代機のPlayStation Vitaの発売が決定されていることや、モンスターハンターシリーズなどのアドホック通信を用いたソフトがヒットしているなどが要因であると推測されている[25]

ソフトウェア

PSP内蔵ソフトウェア

XMB(クロスメディアバー)による直感的操作が可能である。

メディアプレイヤー
UMD-VIDEOやメモリースティックに保存してある動画データの再生、音楽の再生、画像データの閲覧ができる。各機能にはレジューム機能を搭載し、停止した時点から再生することが可能なほか、無線LANによりPSP同士で写真を交換することもできる。また、PSP-2000以降では専用ケーブルを使用してテレビ画面に出力させることもできる。
対応しているフォーマットはH.264/MPEG-4 AVC Main Profile Level3MPEG-4 SP (AAC)・H.264/MPEG-4 AVC (AAC)・ATRAC3plusLinear PCMMP3・MPEG-4 AAC・WMA(WMAの再生はインターネット接続によるアクティベーションが必要)・JPEGTIFF(バージョン5.50からTIFF画像がフォトビューアの対応フォーマットから削除された)・BMPGIFPNG
SkypeRSSポッドキャストなどもサポートされる。
インターネットブラウザ
システムソフトウェアバージョン2.00からウェブページの閲覧が可能になり、ウェブブラウザには株式会社ACCESSNetFrontが採用されている。
Webページのブラウズにはパソコン同様にマウスポインタを使用し、アナログパッドで操作できる。ページ上の画像や動画、音楽もダウンロード可能。これらのデータはすべてメモリースティックに保存され、ダウンロードしてすぐ見ることができる。ただし、対応外の拡張子のファイルをダウンロードしようとすると、文字化けしたページが表示される場合がある。
また、赤、青、オレンジの3つのタブがあり、同時に3つのページにアクセスできる。タブの切り替えは、□ボタンを押しながらLボタンおよびRボタンで行う。□ボタンを押している間、画面上部にそれぞれのタブを表すバーが表示され、現在どのタブを表示しているかや、それぞれのタブの読み込み状況が表示される。
機能が多い反面、ブラウジング時のデータの管理は全てメインメモリ上で行われているため、動作速度は決して速くなく、画像の多いサイトでは「メモリ不足」で完全に表示できない場合もある。なお、メモリ搭載量が増加したPSP-2000以降のモデルを利用することや、システムソフトウェア バージョン 3.10から搭載された「省メモリ」機能を有効にすることで多少軽減される。ただ、「省メモリ」機能を有効にした場合、表示される画像には画質低下が発生する。PSPの画面サイズ向けにレイアウトされたサイトや、壁紙や動画をダウンロードできるサイトもある。
  • ブックマークの保存
  • 文字サイズの変更
  • 表示文字コードの変更
  • 履歴の表示
  • JavaScriptに対応
  • プロキシサーバの利用
  • ファイルのアップロード、ダウンロード
  • Flash (version 6.0.72.27) コンテンツの表示
    • システムソフトウェア バージョン 2.70より対応
    • [本体設定]-[Flash Playerを有効にする]から有効化する必要がある
      • PSP-1000シリーズ以外では認証の必要はない
    • 動画に対応しないなど、PC版Flash Playerに比べて制約がある
  • タブブラウズ機能
インターネットラジオ
システムソフトウェアバージョン3.80からインターネットラジオを聴くことが可能になった。聴くためには、あらかじめラジオ局や個人が用意したPSP専用のインターネットラジオプレーヤーをメモリースティックに登録する必要がある。
インターネットラジオプレーヤーの開発者向けキットの配布されており、ラジオ局や個人がそれぞれプレーヤーを用意できる。機能はインターネットラジオプレーヤーによって異なる。なお、どちらのプレイヤーも日本語表示には完全に対応していない。
公式サイトで配布されているPSP向けのインターネットラジオプレーヤーは以下の通り。
  • Internet Radio Player I
    • SHOUTcastの提供するインターネットラジオを聴くことができる。
  • Internet Radio Player II
    • icecast.orgの提供するインターネットラジオを聴くことができる。
  • Internet Radio Player "CLIP" シリーズ
  • Internet Radio Player "ONE SWITCH RADIO" シリーズ
システムソフトウェアアップデート
本体ソフトウェアをインターネットやUMDを利用してアップデート(更新)するもの。セキュリティーの強化や機能拡張などの効果がある。アップデート方法はPSP本体から、PlayStation 3 (PS3) 経由から、パソコン経由からの3つの方法がある。

その他以下のソフトウェアを搭載している。

PC用転送・管理ソフトウェア

パッケージタイトル

PSP専用UMDによるゲームをプレイすることができる。また、PlayStation Storeではダウンロード用のゲーム(新作やゲームアーカイブス体験版)がデジタル配信されている。PSP-2000以降は専用ケーブルを使用してテレビ画面に出力させることもできるようになった。

PSP go以降はUMDドライブが廃止され、ダウンロードのみとなった。

日本でミリオンセラーを記録したソフトは、エンターブレイン調べによると、『モンスターハンター ポータブル』(廉価版含む)、『モンスターハンターポータブル 2nd』、400万本以上を記録した『モンスターハンターポータブル 2nd G』(廉価版のみでもミリオンセラーを記録している[26])と『モンスターハンターポータブル 3rd』である。

ハードウェア末期のころはPS2同様、新作ソフトも乙女ゲームを中心に発表されていた。

海外では、ミリオンセラーの登場時期は日本より早くそのタイトル数も多いものの、記録的な大ヒット作はなく、海外で2010年3月までに発売されたモンスターハンターシリーズの各作品は評価・売上ともに中堅へとどまっている。

上記のようなゲーム以外にも本機のみで再生可能なUMD VIDEOによる映像ソフト[27]とUMD MUSICによる音楽ソフト[28]が存在する。

また本機はPlayViewに対応しており、コンテンツがPlayStation Storeで配信されていた。以下に例を挙げる。

ダウンロードタイトル

PSP本体をWEP,WPAのWi-Fiに接続することでPlayStation Storeを起動して一部ゲームを購入・ダウンロードすることが可能だった。購入したゲームは「ダウンロードリスト」から管理することが可能。また、PSPの全ダウンロード版作品はPS3の本体から購入し、PS3本体の内蔵ストレージにインストールできる。2021年ごろまではPS3本体からPSPに購入品のゲームデータを転送することが可能だった。2022年にはPlayStation StoreのPSP版も閉鎖されたため、新規で作品を購入する場合はPS3本体が必須となる。

PSPはマルチプレイができる程のスペックを有していないため、Wi-Fiに接続した場合でも多人数プレイはアドホックモード以外では不可能。アドホックモードをPS3本体を経由して接続し、マルチプレイサーバーを自力で作成して遊ぶ場合は、PS3本体にアドホック・パーティーをインストールすることで可能になる。

ダウンロード版作品は2008年ごろから配信が開始されたものの、その後も引き続きUMDのみで配信された作品が存在。

周辺機器

SCE製

型番 名称 PSP-1000 PSP-2000 PSP-3000 備考
PSP-M32 メモリースティックDuo 32MB
PSP-MP1G メモリースティックPRO Duo 1GB
PSP-100 ACアダプタ PSP-1000/2000に同梱。
PSP-110 バッテリーパック
(PSP-1000専用)
PSP-1000に同梱。
PSP-2000/3000の場合、別売のバッテリーカバーと組み合わせれば取り付けも可能だが、公式にはサポートされていない。
PSP-S110 バッテリーパック
(PSP-2000/3000専用)
× PSP-2000/3000の本体に同梱。
PSP-110やPSP-280より薄型になっている。
PSP-120 リモコン × ×
PSP-S120 ×
PSP-130 ヘッドホン
PSP-140 リモコン付きヘッドホン × × PSP-120とPSP-130のセット。
PSP-S140 × PSP-S120とPSP-130のセット。
PSP-S150 AVケーブル × 音声・映像を出力するためのケーブル。
コンポジット端子付きのテレビで利用できる。
PSP-2000との組み合わせの場合、ゲーム映像は出力できない。
PSP-S160 Sビデオケーブル × 音声・映像を出力するためのケーブル。
S端子付きのテレビで利用できる。
PSP-2000との組み合わせの場合、ゲーム映像は出力できない。
PSP-170 ソフトケース&ハンドストラップ
PSP-S170 D端子ケーブル × 音声・映像を出力するためのケーブル。
D端子付きのテレビで利用できる。
PSP-180 カーアダプタ
PSP-S180 コンポーネントAVケーブル × 音声・映像を出力するためのケーブル。
コンポーネント端子付きのテレビで利用できる。
PSP-190 バッテリーチャージャー × ×
PSP-220 アクセサリーポーチ&クロス
PSP-240 マイクロホン TALKMANに同梱
PSP-250
PSP-251
PSP-252
ハンドストラップ
PSP-261
PSP-262
ネックストラップ
PSP-270 ヘッドセット
PSP-280 バッテリーパック 2200mAh 大容量バッテリーパック。
PSP-2000/3000の場合、別売りバッテリーカバーが必要。
PSP-290 GPSレシーバー
PSP-300 カメラ ちょっとショットに同梱
PSP-S310 ワンセグチューナー × ワンセグ放送の視聴・録画ができ、録画した番組はビデオフォルダに保存される。起動および番組の視聴・録画にはメモリースティックPRO Duoが必要(登録したチャンネルのデータやリスト等がメモリースティックPRO Duoに保存されるため)。データ放送で通信を行う際は本体のWi-Fi設定が必要。チューナー表面の右側に3.5mmのミニプラグに対応した外部アンテナの接続端子があり、ニンテンドーDSシリーズ(任天堂)対応の『ワンセグ受信アダプタ DSテレビ』とは異なり専用の外部アンテナは付属されず、社外品である市販のミニプラグ搭載の外部アンテナならびにアンテナケーブルの接続が可能。なお、外部アンテナ使用時はチューナー本体のアンテナ機能が停止する。
PSP-330 バッテリーチャージャー
PSP-S340 クレードル本体 ×
PSP-S350 リモコン × ボタン電池(CR2025)が必要。
PSP-S360 クレードル × PSP-S340とPSP-S350のセット。
PSP-380 ACアダプタ × PSP-3000の本体同梱。
PSP-S400 クレードル本体 ×
PSP-S410 クレードル × PSP-S350とPSP-S400のセット。
PSPJ-15001 Play Game Pack PSP-M32とPSP-170とPSP-220のセット
PSPJ-15002 Enjoy AV Pack × × PSP-140とUSBケーブルとスタンドとPSP-220のセット
PSPJ-15003 ちょっとショット カメラ。フラッシュ機能は非搭載だが録画も可能。PSP本体OSのアップデートで「ちょっとショット」本編を起動せずにホーム画面からカメラを起動できるようになった。
PSPJ-15004 Play Game Pack PSP-M32とPSP-170とクロスのセット
PSPJ-15005 Enjoy AV Pack × × PSP-140とUSBケーブルとスタンドとクロスのセット
PSPJ-15006 アクセサリーパック PSP-MP1GとPSP-170とクロスのセット
PSPJ-15007
PSPJ-15008
PSPJ-15009
バッテリーパック 2200mAh バッテリーカバーセット
PSPJ-15012 リモコン付きヘッドセット × PSP-S120とPSP-270のセット。
PSPJ-15013 クレードル&D端子ケーブル × PSP-S170とPSP-S360のセット。
PSPJ-15014 マイクロホン SINGLE PACK
PSPJ-15016 アクセサリーパック メモリースティックPRO Duo 2GBとPSP-170とクロスのセット
PSPJ-15017 クレードル&D端子ケーブル × PSP-S170とPSP-S410のセット。
PSPJ-15018
PSPJ-15019
バッテリーパック 2200mAh バッテリーカバーセット
PSPJ-15025 アクセサリーパック メモリースティックPRO Duo 4GBとPSP-170とクロスのセット
SCPH-10050 電源コード
USBケーブル Mini B端子のUSBケーブル。PS Vita TVバリューパックに付属。
SCZM-92067
SCZM-92068
SCZM-92069
SCZM-92070
SCZM-92077
ポーチ ** 67 モノトーン
** 68 フェリシア・ブルー
** 69 ローズ・ピンク
** 70 ラベンダー・パープル
** 77 ミント・グリーン
SCZM-92078
SCZM-92079
SCZM-92080
SCZM-92081
SCZM-92082
SCZM-92083
SCZM-92090
ポーチ ** 78 ピアノ・ブラック
** 79 パール・ホワイト/ミスティック・シルバー
** 80 ラディアント・レッド
** 81 バイブラント・ブルー
** 82 ブライト・イエロー
** 83 スピリティッド・グリーン
** 90 ブロッサム・ピンク
SCZM-92087
SCZM-92088
SCZM-92089
キルティングポーチ ** 87 ブラック
** 88 サンド・ベージュ
** 89 スカイ・ブルー
SCZM-92091
SCZM-92092
SCZM-92093
SCZM-92094
SCZM-92095
SCZM-92096
ステレオイヤホン ** 91 ブラック
** 92 ホワイト
** 93 シルバー
** 94 レッド
** 95 ブルー
** 96 ピンク

ソニー製

広告

それまでの携帯型ゲーム機では光の屈折や反射の関係で液晶画面とゲーム機を別々に撮って合成した広告やCMを使用し「画面はハメコミ合成です。」と注意が書かれていた。対してPSPでは「画面はハメコミ合成ではありません。」とそのままの状態で宣伝された。

歴代キャッチコピー

CM曲

騒動

2005年11月にアメリカのニューヨーク、シカゴ、アトランタ、フィラデルフィア、ロサンゼルス、マイアミにて本物のストリートアートに見せかけた落書きによる広告を行ったが、住人の不評を買い、更に公共物や私有地の壁などに無断で描かれた場所もあったため、被害住民から苦情が寄せられた。

2006年7月、ブラックに続きホワイトがラインナップに加わるにあたってオランダで出された広告のうち、「白人女性が威嚇するように黒人女性の顔をつかむ」という構図の写真が人種差別的であるとアメリカで騒動となり、広告を取り下げた。

2006年12月にアメリカにて匿名を名乗りPSPを賞賛するブログが登場したが、そのブログを調べてみると口コミのマーケティング企業が運営していることが発覚。この行為がアメリカの各種メディアで取り上げられ、騒動となった。その後、ブログは閉鎖された[31]。この行為がきっかけとなり、2006年12月にアメリカの連邦取引委員会では、企業が他会社に依頼するなどして、他人が製品を絶賛するようなやらせサイトを行わないように規制する法案が提出されることとなった[32]

反響

日本国外での発売前後の評価
2004年5月にアメリカのゲーム展示会Electronic Entertainment Expo(E3)で本体のデザインやソフトラインアップが発表された。米国の雑誌「ポピュラーサイエンス」は、11月15日発売の12月号で、2005年の新製品大賞を発表した。本機がハイテク小物部門にて、東芝の垂直磁気記録方式ハードディスクドライブ(HDD)がコンピューター部門にて、ともに大賞を獲得した。
Spike TV Videogame Awards 2005においてBEST BREAKTHROUGH TECHNOLOGY賞をPSPが受賞した[33]
Time誌の「Best Inventions 2005」をPSPが受賞した[34]
Manila Bulletin Onlineにて「THE TOP 15 TECHNEWS GADGETS OF 2005」の第1位を獲得した。
日本と海外との差
日本では『モンスターハンター ポータブル』シリーズが大ヒットした2007年頃から売上を伸ばし始め、2010年から2011年にかけて最盛期を迎えた[35]。2010年でのメディアクリエイト発表ではDSを若干上回る年間販売最多ハードとされている(ただしエンターブレイン実施の調査では、2010年の売上最多ハードはDSシリーズの売上累計)。日本市場のPSPの売り上げは、最終的にモンスターハンターポータブルシリーズがほとんどすべてを占める結果となったため、その後のポータブル機のモンスターハンターシリーズはニンテンドー3DSがおもに発売を担当するようになった。
一方、海外では日本から数年遅れる形でニンテンドーDSが大ヒットし、iPhoneなどスマートフォンによるアプリケーションの普及が日本以上に大きく、これらを相手に苦戦を強いられ、2010年までの欧米の携帯型ゲーム機用のソフト市場におけるPSPのシェアは10%ほどしかなかった[36]。PSP-E1000のように、バージョンアップやアドホックモードを考慮しない廉価モデルが登場するほどでもあった。
そのため世界市場から見たPSPは「日本でのみ好調で、他の国では不振だったゲーム機」であり、次世代機PlayStation Vitaではこの反省を踏まえて発表早期から海外市場を意識したメディア展開を行った[37]
PS Vita発売後はPS Vitaが発売された週を除いて同ハードを上回る売り上げで推移していた[38]が、PS Vitaが値下げされて以降は逆転し、2013年10月1日時点では週間販売台数5000台前後で推移した。2012年以降に性能が近いハードであるニンテンドー3DSに新作をリードされ続けたことで一気に衰退し、末期の作品では同時に発売されたプラットフォーム版に比べてDLCに制限をかけるような例もみられた。その後、2016年に発売された「神々の悪戯(あそび)InFinite」のUMD版をもってPSPの新作供給は終了。なお、ギャルゲーの寡占化はPSPにもみられたが、日本市場でのPS Vitaのソフトジャンルも時を経るにつれてギャルゲーのみが新作をリードする状況になり、海外市場のPS Vitaの新作供給の方がかなり早く停滞するようになった。のちにカセット版は2020年まで(日本)、ダウンロード版を含めた新作は2021年までリリースされ続けたものの、2022年をもってソニーがパブリッシャーの開発機を破棄するように指示したため、事実上新作は完全終了となり、ギャルゲー用の媒体はニンテンドースイッチかPCに移るようになった。[39]
ゲーム機外の利用
教育現場でeラーニング要約筆記などに使われた。英国でもPSPを使った教育が行われた。
VAIO株式会社でノートパソコンVAIOの製造ラインの生産サイクル管理端末としてPSPを利用している[40]
サッカーイングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルFCのホームスタジアムエミレーツ・スタジアムで、公衆無線LANを利用して試合のリプレイをPSPで閲覧するサービスが2010年冬から開始されている。日本でもJリーグ鹿島アントラーズがホームスタジアムのカシマサッカースタジアムで、2010年11月より公衆無線LANを利用した同様のサービスを試験的に開始し、順次本格的に導入する[41]

問題点

ソフトウェア

トロイの木馬、自作ソフトの起動、違反・逮捕、それに関連する話題
「PSPでサポート外ソフトウェアを起動させる為のプログラム」と偽称し、PSPに感染するトロイの木馬(ウイルス名:Trojan.PSPBrickなど)が配布されていることがシマンテックにより報告された[42]。これに感染するとPSP本体にあるBIOSを破壊してシステムファイルを削除し、起動不可能にしてしまう。SCEはこういった非正規のソフトウェアを使用しないように警告しており、感染した場合、またはCFW(カスタムファームウェア)や自作ソフトが動作しなくなった場合のサポートは行わないと発表している。このウイルスはPSPのバージョンを2.00以上にすれば感染を防ぐことができる。ブラウザ機能や無線LAN経由でユーザの知らないうちにウイルスに感染するといった事例はない。なお、このウイルスは携帯型ゲーム機を対象とした初のコンピューターウイルスである。
また、CFW入りPSPを入れて販売していたため、ゲーム機を対象としたことでは初の商標法違反(商標権の直接侵害)[43]不正競争防止法違反(技術的制限解除装置等の販売)での逮捕者も出た。
インターネット上のファイル共有ソフトにおいてPSPのソフトウェアが大量に出回っていることも問題となっている。先述した改造システムソフトウェアによってUMDに入っているゲームデータをISOイメージタイプのファイルとして吸い出してアップロードし、それをダウンロードすることで同様の改造を施したPSP本体で起動できるようになるというものであり、特にBitTorrentなどで大量にこういったファイルが出回っている。このようなファイルはもちろん著作権法に違反するため処罰対象となるが、海外からのアップロードも多く厳格な対処が行えないのが実情である。
同梱版における不具合
初音ミク Project DIVA-2nd いっぱいパック-に同梱されている本体「PSP-3000 XZG」において「ゲームを終了しますか?」といったメッセージが勝手に表示され、プレイしにくくなる現象が報告されている。メーカーのセガは「PSP本体の不具合の可能性がありますので、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント インフォメーションセンターへお問合せください」と公式サイト上に掲載している[44]

ハードウェア

□ボタンの不良
PSP-1000の発売当初、□ボタンの反応が鈍いことや、凹んだまま戻ってこなくなることがあると指摘された。原因はそもそも設計段階で□ボタンをあまりにも液晶に近い位置に設置したことでバリが十分に取れていなかったためと判明し、一部の金型に問題があったとして修理対応を行った[45][46]。一方ボタンを押しても入力されないことがある[47]が、これに関しては当時のSCE会長久夛良木健が「仕様だ」とインタビューで答えたことで騒ぎとなった[48]
電源の不良
価格改訂後のPSP-3000の一部において、電源が突然落ちる現象が報告されている。プレイステーションクリニックで症状が確認できた場合は基板交換で対応しているが、SCEでも原因がつかめていないのか基板交換後の本体で再発した事例も報告されている。なお、ACアダプターで充電した状態のまま使用するとこの現象の確率が上がることもユーザーによって報告されている。[49]

脚注

[脚注の使い方]

補足

  1. ^ 現社名はソニー・インタラクティブエンタテインメント(略: SIE)。

出典

  1. ^ ビジネス経緯”. Sony Interactive Entertainment Japan. 2023年12月5日閲覧。
  2. ^ 週刊ファミ通 2013年2月14日号(1月31日発売)17ページ、2013年1月20日現在。
  3. ^ https://www.vgchartz.com/game/5165/grand-theft-auto-liberty-city-stories/
  4. ^ https://web.archive.org/web/20181118122814/https://www.vgchartz.com/game/44133/monster-hunter-freedom-3/Japan/
  5. ^ Sony Computer Entertainment Inc.. “サイトポリシー”. 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント. 2013-02-22 (JST)閲覧。
  6. ^ a b c d 公式トップページ
  7. ^ 21世紀のウォークマンを目指すSCEのPSP戦略、PC Watch(後藤弘茂のWeekly海外ニュース)、 2004年4月5日
  8. ^ 一部機種のアフターサービス受付終了のお知らせ
  9. ^ PSシリーズサポート終了機種一覧
  10. ^ 山崎健太郎 (2014年6月3日). “PSPが6月出荷完了、発売から約10年「役目をPS Vitaに引き継ぐ」。Vita新色も”. AV Watch. 2014年6月3日閲覧。
  11. ^ PSP®「プレイステーション・ポータブル」向けPlayStation®Storeにおける各種コンテンツの販売終了、およびUMD®Passportサービス終了のお知らせ
  12. ^ PSPⓇ(PlayStationⓇPortable)本体および周辺機器のアフターサービス受付終了のお知らせ
  13. ^ 「プレイステーション・ポータブル」全世界累計売上台数5,000万台達成』(プレスリリース)ソニー・コンピュータエンタテインメント、2009年2月13日https://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20090213_psp50m.html20210903閲覧 
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外部リンク