Z380(Z80380とも呼ばれる)は、1994年に登場したザイログの16ビット/32ビット CPUである[1]。 Z80互換であるが、大きな市場影響力を持つことは決してなかった。 一方でより新しくより高速なザイログeZ80ファミリーは、Z380よりも近年になって成功している(2005年現在[update])。 Z380は、ザイログのページですでに"Classic Products"に分類されており、すでに製造されていないと思われる(2020年現在[update])[2]。
このチップは、クロック周波数20MHzまでに対応し、32ビット処理を可能とする[3]。
Z380は、ザイログのより古いCPUであるZ800とZ280との互換性がない。 Z380は、より新しいZ180から派生したので、Z800やZ280よりもミニコンピュータ的な設計思想は薄れており、機能も少なくなった。 その代わり、Z380は、ビット幅の広いALUと32ビット長のレジスタを搭載している。 それゆえに4GBのアドレス空間に直接アクセスできる。