開発者 | KaiOS Technologies Inc. |
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OSの系統 | Firefox OS/Open Web(Linuxカーネルベース) |
開発状況 | 開発中 |
初版 | 2017 |
対象市場 | 携帯電話 |
パッケージ管理 | KaiOS Store |
プラットフォーム | ARM |
カーネル種別 | モノリシック (Linux) |
既定のUI | GUI |
ライセンス |
クローズドソース Linuxカーネルの変更はGNU GPL v2[1] |
ウェブサイト |
www |
KaiOSは「スマートフォンの能力とフィーチャーフォンの手ごろさを両立することを目的とする」Linuxベースのオペレーティングシステムである[2]。2016年にMozillaによって開発が中止されたFirefox OSのオープンソースコミュニティによる後継であるB2G OS (Boot to Gecko) からフォークされた[3]。
KaiOSの主な特徴は4G LTE E、GPS、Wi-Fiへの対応と、HTML5ベースのアプリ、タッチパネルを搭載しないデバイスへのより長いバッテリー寿命と最適化されたユーザインタフェース、少ないメモリと電力使用量である[4][5]。ユーザはKaiStoreと呼ばれる専用のアプリケーションストアでアプリをダウンロードすることができる[6]。HTML5アプリとしてプリロードされているサービスには、Twitter、Facebook、YouTubeなどがある[7]。KaiOSはハードウェアの要求性能がかなり低く、たった256MBのメモリしか搭載していないデバイスでも動作することができる[8]。2018年5月に発表された市場シェアの分析では、インドにおけるKaiOSのシェアはAppleのiOSよりも大きく、2位に位置している。首位のAndroidは71%のシェアを有しており、KaiOSのシェアは9%である。KaiOSの成長は戦略的な価格に設定されたJioPhoneによる部分が大きい[9]。
KaiOSは2017年に初登場し、カリフォルニア州サンディエゴを拠点とするKaiOS Technologies Inc.によって開発されている[10][11]。2018年6月にはGoogleが2200万ドルを出資した[12]。2020年にフィーチャーフォン向けのウィキペディアアプリをインドで発表、世界の言語に対応した[13]。
KaiOSを搭載したデバイスには以下がある:
2018年2月、KaiOS TechnologiesはAirfind、Facebook、Google、Twitter、Bullitt、Doro、HMD Global、Micromax、NXP、展訊通信、クアルコム、Jio、スプリント、AT&T、T-モバイルとの提携を発表した[25][7]。
2024年のMWCにおいて、Orbic North Americaの日本法人であるJapan OrbicはKaiOSが搭載された携帯電話を日本市場に導入することを発表した。[26]
バージョン | 発表日 |
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1.0 | 2017年3月 |
2.0 | 2017年7月 |
2.5 | 2018年2月[28] |
3.0 | 2020年12月[29] |
3.1 | 2022年3月 |
3.2 | 2023年 |