「winter fall」 | ||||||||||||||||
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L'Arc〜en〜Ciel の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『HEART』 | ||||||||||||||||
B面 | metropolis | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
規格 |
8cmシングル 12cmシングル デジタル・ダウンロード | |||||||||||||||
ジャンル |
ポップス ロック | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | Ki/oon Sony Records | |||||||||||||||
作詞・作曲 |
hyde (作詞) ken (作曲) | |||||||||||||||
プロデュース |
L'Arc〜en〜Ciel 岡野ハジメ | |||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||
※ いずれも日本レコード協会認定 | ||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
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L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表 | ||||||||||||||||
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「winter fall」(ウィンター・フォール)は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの8作目のシングル。1998年1月28日発売。発売元はKi/oon Sony Records。
前作「虹」以来約3ヶ月ぶりとなるシングル。1998年2月に発売された5thアルバム『HEART』の先行シングルとなっている。また、本作はL'Arc〜en〜Cielにyukihiroが正式加入してから発表した初のシングルでもある。
本作の表題曲「winter fall」は、管楽器や弦楽器が大々的にフィーチャーされたウィンターソングとなっている。この曲の印象について、作曲者のkenは「『True』のツアーのすぐあとに作ったんですよ。だから構成だったり楽器の組み合わせの作り方は、『True』の名残がより出てる[3]」と語っている。また、この曲にはyukihiroが手掛けたブレイクビーツが採り入れられている[4]。yukihiroは後年に受けたインタビューで、この曲のリズムアプローチについて「ちょうどエヴリシング・バット・ザ・ガールとかがちょっとドラムンベースっぽいアプローチしてて、"ああ、こういうふうにアプローチしたらハマるかな"と思ってやったのが"winter fall"なんですよ[5]」と述べている。なお、「winter fall」というタイトルは、作詞者のhydeが考えた造語で、「winter(冬)」と「curtain fall(閉幕)」を組み合わせた、「冬の終わり」を意味するワードとなっている[6]。そのため歌詞は、冬から春にかけての時期が舞台となっている。また、歌詞は、曲名の「冬の終わり」と「恋の終わり」がリンクしたシアトリカルなリリックに仕上げられており、ひとつの恋が冬とともに終わりを迎え、新しい季節を前に、主人公の心だけが冬に取り残されてしまうストーリーになっている。
なお、表題曲のプロデュースおよびアレンジには岡野ハジメ(ex.PINK)が参加している。岡野は『True』に収録された楽曲「Caress of Venus」と「"good-morning Hide"」で共同プロデュースおよび共同アレンジを担当しているが、L'Arc〜en〜Cielのシングル作品に関わるのは本作が初となった。そして本作以降、岡野は長きに渡りL'Arc〜en〜Cielの作品の制作に関わることとなり、hydeは岡野を指して「ラルクのもう1人のメンバー[7]」と表現するほど、バンドに欠かせないプロデューサーになっている。ちなみに表題曲は、前作「虹」や次作「DIVE TO BLUE」と合わせ、本作発売前の1997年に東京ドームで開催したライヴ「1997 REINCARNATION」で先行演奏されている[注 1]。
本作のフィジカルの売上枚数と、表題曲のダウンロード数を合わせると100万ポイント以上を売り上げており[1][2]、表題曲は1990年代のL'Arc〜en〜Cielを代表する楽曲の一つとなっている。また、L'Arc〜en〜Cielの楽曲の中では後年に発表した「snow drop」とならび知名度の高いウィンターソングとなっており、本作発売から約12年後となる2010年12月24日にはテレビ朝日系列で放送された音楽番組『ミュージックステーション スーパーライブ 2010』において久々にテレビで披露されている他、2021年12月24日にもこの曲を同番組で披露している。ちなみに、L'Arc〜en〜Cielが主催するライヴでは、ヒット作ということもあってか開催季節に関わらず頻繁に演奏されている。余談だが、2024年2月4日に放送されたTOKYO FM系ラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』において、パーソナリティーの草野マサムネ(スピッツ)が「冬の歌」という選曲テーマの中で「winter fall」を選んでいる[8]。草野は同番組において、「winter fall」を選んだ理由について「個人的に日本のロックの冬ソングで、パッってこう浮かんだ曲というのが、ラルクの「winter fall」という曲なんですけども。これ聴いてるとねなんか、90年代の冬の空気がね、蘇りますよね。なんかハイテクスニーカー履いた若者がちょっとこう、冬の街を歩いてるような光景が蘇るというかね[8]」と述べている。また、草野はL'Arc〜en〜Cielというバンドについて「ラルクは曲も歌唱もとても魅力的なんですけども、サウンドがねぇ、すごいタイトでカッコいいので、当時あの、レコーディングのときに参考にしていました。なんかこう、サウンドを参考にするアーティストっていうのは、ほぼ洋楽のアーティストっていうか、洋楽のバンドがほとんどだった中で、ラルクはそんな中で数少ない"音がカッコいいなぁ"って思ったバンドでしたね、邦楽のね[8]」と語っている。ちなみに、tetsuyaとTAKURO(GLAY)が2004年にTOKYO FM系ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドDX』で対談した際、TAKUROが「L'Arc〜en〜Cielの楽曲の中で好きな曲」として、「winter fall」と、インディーズ時代に発表した楽曲「As if in a dream」「予感」の3曲をあげたというエピソードもある[9]。
また、表題曲は、本作発売の約2週間前の1998年1月14日から、テレビ朝日系列で放送された海外ドラマ『シカゴ・ホープ』第2シーズンのイメージソングに使用されている。なお、L'Arc〜en〜Cielの楽曲がテレビドラマに使用されたのはこの曲が初となった。
表題曲のミュージック・ビデオは、1998年4月22日に発表したMV・ライヴ映像集『A PIECE OF REINCARNATION』に初収録されている。また、2019年12月11日に、公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年4ヶ月後となる2022年4月8日からは、映像の無料公開が開始されている。ちなみにこの映像のディレクターは竹石渉が務めている。映像は、アメリカ・カリフォルニア州のデスヴァレーにある塩湖で空撮を交え撮影されている。
カップリングには、未発表楽曲の「metropolis」に加え、表題曲からhydeのボーカルトラックを抜き取ったインストバージョン「hydeless version」が収録されている。「hydeless version」がシングルに収録されるのは、前々作「Lies and Truth」以来2作ぶりのこととなる。
フィジカルは当時8cmシングルで発表されていたが、2006年のシングル14作品再発企画において12cmシングルとして再発売されている。
発売初週となる1998年2月9日付のオリコン週間シングルチャートでは、L'Arc〜en〜Cielとして初の首位を獲得している。また、前作「虹」のヒットからの流れでのリリースという流れもあってか、初動・累計ともに前作を上回る売上枚数を記録している。
なお、L'Arc〜en〜Cielはこのシングルの発売後、アルバム『HEART』をリリースし、その後立て続けにシングルを発表している。結果的にL'Arc〜en〜Cielは、1998年の1年間で7作のシングルをリリースすることになる。このリリースラッシュについて、後年tetsuyaは「sakuraとの時代に4枚のアルバムを出してるんで、早く、1曲でも多く、yukihiroとの曲を増やしたいなっていう気持ちがどこかにあったと思うんですよね。『HEART』を出したあとに「Tour '98 ハートに火をつけろ!」っていうツアーをやったんですけど、いまだにラルクの最大規模のツアーなんですよ。1回でも多くファンの前に出て新しい4人の印象を植え付けたかったし、3枚同時シングルを出したりして、早くこの4人が馴染むようにって[10]」と述懐している。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「winter fall」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
2. | 「metropolis」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
3. | 「winter fall (hydeless version)」 | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | ||
合計時間: |
(※)音源がフィジカル・デジタルで販売されているものに限り記載する。